スズメバチの行動について

蜂駆除業者

スズメバチのサイクルについて

越冬を終えた女王蜂は本州西部の温暖な地域では4月以降に姿を見せ始めます。出現時期は種類で差があり最も早いキイロスズメ蜂とクロスズメ蜂が4月上旬頃で最も遅いヒメスズメ蜂が5月下旬頃です。この時期は大きな巣がある段階ではなく単独で飛ぶ女王蜂を見かけることが多いため一匹だけだから安全と考えず近くで巣場所を探している可能性も意識することが大切です。建物の軒下戸袋換気口の周辺樹木の枝先物置の隙間などを行き来する様子が見えた時は営巣前後の動きである場合があります。
すぐに営巣活動を開始するのではなく2~4週間ほど樹液やアブラムシの甘露などをなめて体力を整えた後に営巣場所を求めて飛び回ります。営巣できる場所が定まると晴れて暖かな日を選び一匹で巣作りを始めます。初期の働き蜂が羽化するまでの約1か月間は新女王蜂が幼虫の餌集めや巣材集めなどの外役活動と子育てを一匹で担います。コロニーの存続にとって最も厳しい時期にあたるため女王蜂が死亡すると廃巣になってしまう割合が高くなります。働き蜂の羽化後は外役活動の回数が少なくなり6月~7月にかけて働き蜂の羽化が本格化して巣内の蜂が次第に増えていきます。女王蜂は外役を中止して産卵に専念するようになり次々に誕生する働き蜂が巣材集めや幼虫の餌集めに忙しく働くため巣は急速に拡大していきます。この頃になると家の周りで飛ぶ蜂の数が目に見えて増え軒先や庭木の近くで出入りが続くことがあります。見分け方として同じ場所へ何匹も続けて飛び込む動きが見える時は巣が近い可能性があります。
巣が安定期を迎えるとヒメスズメ蜂を除く大型のスズメ蜂属では働き蜂が女王蜂に頭を向けて周囲を取り囲み女王蜂の体を触角で触れたり体全体をなめ回すロイヤルコートとよばれる行動が見られます。こうした行動は女王蜂が分泌するフェロモンによって引き起こされることが確認されています。このフェロモンは女王物質とよばれていて働き蜂の卵巣発達の抑制や新女王蜂を育てることなどに関与していると考えられています。秋に大型の育房で新女王蜂などの幼虫が育てられるようになると新しく働き蜂が育てられることはなくなります。そのため働き蜂の数が次第に減少し巣全体が餌不足に陥ると働き蜂は育房から幼虫を引き抜いて他の幼虫に与えます。また弱った幼虫を引き抜いて巣の外へ捨てることがあり地面にたくさんの幼虫が落ちていることがあります。こうした行動は悪天候で外役活動ができず餌不足になった時にも見られます。スズメバチのように集団生活をする狩りを行う蜂の巣では幼虫が非常時の食物貯蔵庫としての役割も担っています。そして9月下旬~11月にかけてオス蜂が羽化しその1~2週間後には新女王蜂が相次いで羽化してきます。オス蜂と新女王蜂は性的に成熟するまでの7~15日間は巣内にとどまりますが晴天の午前中を選んで順次巣を離れ再び巣へ戻らない巣立ちとなります。交尾は巣の外で行われ多くの種では午前中に特定の場所へオス蜂が集まって飛び回りそこへ飛来した新女王蜂と交尾します。交尾を終えた新女王蜂はその日のうちに越冬場所へ移動していきます。越冬場所は雑木林内の朽ち木や土の中などですが種によって異なります。秋口に巣の周辺で蜂の動きが荒く見えたり地面に幼虫が落ちていたりする時は巣の終盤段階に入っている目安になることがありますが危険性が下がるわけではありません。

オス蜂と新女王蜂が巣を離れる頃には営巣活動は停止し巣内の働き蜂の数も急激に減って冬になると巣は空になります。スズメバチの巣の利用はいずれの種類も1年限りで翌年に再利用されることはありません。ただし空になった古い巣が残っていても近くで新しい営巣が起こる場合はあるため古巣だけを見て安心しないことが大切です。春から初夏に同じ周辺で女王蜂の飛行を見かけた時は別の場所で新しい巣作りが始まることがあります。

スズメバチに襲撃されたらどうする?

スズメバチに襲撃された場合はまず身を守る行動を優先することが重要です。巣に近づいた時だけでなく草刈り剪定物の移動洗濯物の出し入れなど日常動作でも突然警戒行動に入ることがあります。大きな羽音が急に近づく顔の周りを何度も旋回する体当たりのように接近するなどは危険な前触れになりやすいため以下の対処法を落ち着いて実施して下さい。

●冷静に行動する
襲撃された際には冷静さを保つことが大切です。驚いて走り回ったり手で払ったり物を振り回したりすると動きへの反応で攻撃が強まることがあります。スズメバチは刺激に敏感なので大声を出し続けることも避けたい行動です。まずは体勢を保ち転倒しないよう注意しながらその場を離れる準備をします。特に足場の悪い庭先や階段付近では慌てた動きで別の事故につながるため落ち着いた行動が重要です。
●逃げる
スズメバチから距離を離すため速やかに安全な場所へ移動しましょう。屋内や車内など閉じられる場所へ入れる場合はそこへ避難するのが有効です。スズメバチはしばらく追ってくることもあるため巣の近くで立ち止まらず一直線に離れる意識が役立ちます。木の根元茂み軒下の奥などへ入り込むと別の巣へ近づくおそれもあるため開けた方向へ逃げる方が安全です。近くに子どもや高齢者がいる時は一緒にその場を離れます。
●顔を保護する
スズメバチが顔へ接近してきた場合は両手で顔を覆い目口鼻の周囲を守りましょう。顔や首は刺されると腫れや痛みが強く出やすく視界や呼吸に影響することもあります。タオルや上着があれば頭部を覆うことも役立ちますが蜂を叩くような動きにならないよう注意が必要です。しゃがみ込み過ぎて動けなくなるより顔を守りながら離脱を優先する方が実際的です。
●薬局での対策
スズメバチに刺された場合はまず安全な場所へ移動し体調の変化を確認して下さい。局所の痛みや腫れに対して薬局で市販のステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬を選ぶ考え方はありますが症状が強い時や全身にじんましんが出る時息苦しさ吐き気めまいがある時は重いアレルギー反応の可能性があるためすぐに医療機関へ連絡し救急対応を受ける必要があります。過去に蜂刺されで強い反応が出た人は軽症に見えても慎重に判断することが大切です。
●害虫駆除業者に相談する
スズメバチの襲撃が頻繁に起こる場合やスズメバチの巣が近くにある場合は専門の蜂駆除業者へ相談しましょう。害虫や害獣の駆除業者は巣の位置確認や種類の見分けや撤去方法の判断を行ってくれます。相談の目安としては同じ場所で何度もスズメバチを見る時軒下や屋根裏や壁の隙間から連続して出入りしている時庭木や地中の一点を警戒して飛ぶ時などが挙げられます。自分で巣を探したり市販品で試したりすると危険が高まるため現場確認を依頼する方が安全です。

重要なことはスズメバチからの攻撃時に冷静さを保ち適切な行動を取ることです。スズメバチは攻撃的な傾向があり自身での駆除や巣の撤去は危険です。特に巣が高所にある場合地中や壁内にある場合複数の蜂が絶えず飛ぶ場合生活動線の近くで襲撃が起こった場合は早めに害虫駆除業者の助けを借りることが安全につながります。初期対応としては近づかないこと振動を与えないこと洗濯物の出し入れや庭作業を一時的に控えることが現場で役立ちます。


蜂の駆除依頼受付
copyright©2019 兵庫県ハチ駆除修理隊 all right reserved.