針と毒袋が一緒に刺された箇所に残ってしまう
ミツバチに刺されてしまった一大事である
ミツバチの毒針には返しがあるため一度刺すと針を自分で引き抜くことができず毒の入った袋や内臓の一部とともに刺された箇所へ残りやすい特徴があります。そして刺したミツバチはほどなく死んでしまうため一匹が繰り返し刺すことはありません。厄介なのは刺した直後よりもその後で皮膚に残った針には毒袋とちぎれた筋肉が付いたままになり時間差で毒を送り込み続けることがある点です。そのため刺された人は痛みだけでなくその場に針が残っていないかをすぐ確認する必要があります。しかも刺す時には警戒フェロモンと呼ばれる物質を出すため近くにいる別の個体が刺激を受けて次々と寄ってくることがあります。巣の近くや分蜂で群れが集まっている場面で一匹に刺されると同じ場所で続けて別の個体に刺されることがあり針が複数残る危険も出てきます。この厄介さはミツバチで特に意識したい点です。アシナガバチやスズメバチの針には返しがないため何度も刺すことがありますが蜂毒による体への影響に注意が必要なことは同じです。体質によってはアナフィラキシーショックを起こすことがあり息苦しさや全身のじんましんや強いめまいや吐き気が出た場合は急いで病院へ向かうか救急車を呼んで下さい。なお蜂は獲物をとらえるために針や毒を使う種類もいますがミツバチには獲物を狩る習性がなく巣を守るための防衛で刺す場面が中心です。庭先の植木や外壁の隙間や換気口付近や屋根裏で出入りが多いときは巣が近い可能性があるため不用意に近づかないことが重要です。
ミツバチの対処策
ミツバチは花粉の受粉に関わる重要な昆虫であるため見かけたからといって直ちに殺す考え方ではなく安全を確保しながら刺激しない対応を選ぶことが望ましいです。とくに春から初夏の分蜂では大量の蜂が木の枝や外壁や室外機付近に固まって見えることがあり強い不安を感じやすいですが一時的に集合しているだけの場面もあります。反対に建物の隙間や天井裏や戸袋の内部へ継続して出入りしている場合は営巣の可能性が高くなります。見分け方と初期対応を知っておくと不要な刺激を避けやすくなります。
●ミツバチに刺されないように注意する
ミツバチには比較的穏やかなものもいますが巣や群れへ接近すると防衛行動に変わることがあります。花壇や生け垣や水場の近くで何匹も飛んでいるときは手で払わず走らず静かに距離を取ることが大切です。殺虫スプレーや発砲スプレーを近くで使う行為や大きな音を立てる行為は刺激になりやすく刺傷事故につながります。香りの強い整髪料や飲み残しの甘い飲料が蜂を寄せることもあるため屋外作業時には周辺環境にも気を配ります。
●ミツバチの巣を移動する
ミツバチの巣が居住地や建物の近くにある場合は無理に自分で触らず害虫駆除業者へ相談して移動や対応の可否を確認する方法があります。とくに玄関や通路やベランダや学校の近くのように人の出入りが多い場所では見守りだけで済ませにくいことがあります。移動を考える場合には移動先の環境確認や周囲への影響確認が必要で素手や簡易な防具だけで行うのは危険です。巣の所在が分からなくても同じ隙間に多数が出入りしているなら早めの相談が判断の目安になります。
●ミツバチの巣を駆除しない
ミツバチは受粉昆虫として重要であるため人への危険が小さい場所では直ちに駆除せず様子を見る考え方もあります。ただし庭の一角に一時的に集まっている群れと建物内部に巣を作っている状態では意味が異なります。室内側へ蜂が入り込む状況や小さな子どもや高齢者が日常的に通る場所に近い状況では放置による危険が増すため専門家へ相談した方が安全です。重要なのは巣の有無と人の動線との近さを見て判断することです。
●殺虫剤の使用は避ける
ミツバチを殺す目的で殺虫剤を散布すると周辺の植物や他の生物へ悪影響が及ぶことがあります。しかも巣の近くで中途半端に散布すると群れを刺激して逆に危険が高まることがあります。屋根裏や壁の中のような閉鎖空間では一部の個体だけが外へ出てきて問題が長引くこともあります。数が多い場合や巣の位置が高所にある場合や建物内部に及んでいる場合は自力処理を控えて害虫駆除業者へ相談するのが無難です。
●蜜蜂を飼う
ミツバチは養蜂という形で飼育されることがありますがこれは野生の群れを見つけた人がすぐ行える対策ではありません。飼育には知識や設備や周囲への配慮が必要で都市部や住宅地では管理上の注意も多くなります。もし野外で大量のミツバチが集まり群れになっている場合でも安易に捕獲しようとせず現場の安全確保を優先して状況に応じた相談先を探すことが大切です。
ミツバチに刺されて針が人体から抜けない時や健康被害について
ミツバチに刺された場合は針が残ることがあるためその場の対処が遅れると痛みや腫れが強くなることがあります。刺された直後は驚いて手で患部をつまみたくなりますが毒袋を強く押すと残った毒が体内へ入りやすくなるため扱いに注意が必要です。健康被害は局所の痛みだけで済む人もいればアレルギー反応が強く出る人もいます。過去に蜂へ刺された経験がある人や体調が悪い人はより慎重に経過を見る必要があります。
●針が人体から抜けない場合
ミツバチは刺したあとに針を残しやすい特徴があります。皮膚に黒い小さな針や白っぽい毒袋が見える場合はできるだけ早く取り除くことが大切です。指先でつまむと毒袋を押し込むおそれがあるため爪先や硬いカード状の物で横からそっとかき出すようにする考え方があります。深く刺さっていて自分で取りにくい場合や場所が見えにくい場合は無理をせず医療機関へ相談して下さい。複数箇所を刺されているときや顔やのどに近い場所を刺されたときも早めの受診が安心です。
●アレルギー反応やアナフィラキシーショック
ミツバチ刺傷では一般的に赤みや腫れや痛みが出ますが体質によっては強いアレルギー反応が現れます。息苦しさやのどの違和感やめまいや吐き気や全身のじんましんが出た場合はアナフィラキシーショックの可能性があり命に関わることがあります。その場合は様子見をせず救急医療を受けることが必要です。刺された直後は元気に見えても時間差で症状が進むことがあるため一人にならず周囲へ知らせておくことも大切です。
●感染症リスク
ミツバチに刺されたこと自体で感染症が起こることは多くありませんが患部を汚れた手で触り続けたり強くかきむしったりすると皮膚トラブルの原因になります。刺された箇所は洗って清潔を保ち腫れや赤みの変化を見て下さい。痛みや熱感が強くなっていく場合や膿のような状態が見られる場合は別の皮膚炎が起きている可能性もあるため医療機関へ相談した方が安心です。
刺された場合の対処法としては以下のことに留意してください:
●刺された箇所を冷水で洗い清潔な布で軽く押さえると腫れを抑えやすくなります。まず安全な場所へ移動して周囲にまだ蜂がいないかを確認し残っている針の有無を見てから処置を進めます。
●刺された箇所を清潔に保ち炎症を防ぐために必要に応じて外用薬を使うことがあります。ただし自己判断で強くこすったり貼付物を重ねたりせず皮膚の状態を見ながら対応します。
●症状が強い場合やアレルギー反応の兆候がある場合は医療機関へ相談して適切な治療を受けることが重要です。また同じ場所でミツバチが何匹も飛んでいる場合や建物の隙間へ継続して出入りしている場合は蜂の巣が近い可能性があるため害虫駆除業者へ相談して下さい。
刺された場合は個人の体質や症状によって命に関わることがあります。息苦しさやぐったりする様子や全身症状があれば急いで病院へ向かうか救急車を呼んで下さい。あわせて周囲でミツバチの出入りが続く場合は巣が近くにある可能性があるため現場へ戻らず安全を確保してから相談先を探すことが大切です。