蜂の駆除をする時に使う殺虫剤
市販の殺虫剤を使った蜂の退治
敷地内に蜂が巣をつくっていたり飛んでいたりすると自分で何とかしたいと考えやすいものです。しかし実際には蜂の種類や巣の位置や周囲の安全条件で危険度が大きく変わります。特殊な薬剤を入手することも扱いを正しく理解することも簡単ではなく入手できたとしても現場に合わない使い方をすると逆に蜂を刺激することがあります。そのため素人ができる蜂の退治として考えられるのは基本的に市販の殺虫剤を使う方法になりますがどんな蜂に向けた製品を選ぶかで効き方も安全性も変わってきます。小さな巣に見えても内部に蜂が多いことや壁の裏に本体が隠れていることもあるため見た目だけで軽く判断しないことが大切です。
スズメバチなどの蜂を退治する時に選ばれやすい殺虫剤はピレスロイド系で遠くまで届くジェット噴射タイプです。離れた位置から噴射しやすい点は利点ですが届くから安全という意味ではありません。少なくとも2本は用意しておくという考え方も途中で薬剤が切れる事態を避けるためには理解できます。ピレスロイド系でジェット噴射ができる殺虫剤であれば専用製品でなくても使われることがありますが蜂専用の表示がある製品の方が対象や使用場面が分かりやすく注意書きも確認しやすい傾向があります。一方で燻煙タイプの殺虫剤を考える人もいます。スズメバチなどは煙の影響で動きが鈍ったり気絶したように見えたりすることがありますが見た目で安全になったと判断するのは危険です。筋肉反応や針の接触で毒が入るおそれがありアナフィラキシーのような強い反応が出る場合もあるため扱いには十分な注意が必要です。
発煙タイプの物を使うとしても殺虫剤を巣の下に置く行為そのものに大きな危険があります。巣へ近づく時点で蜂を刺激しやすくなり風向きで煙が流れれば期待した効果が出にくくなることもあります。屋外では空気の流れが一定ではなく木や壁で煙が回り込むこともあるため効果が不安定になりやすい点も見落とせません。取扱いが難しく周囲の人や洗濯物や車両への影響も考える必要があるためあまりおすすめしにくい方法です。
蜂用殺虫剤で蜂を退治する対策法
蜂用殺虫剤を使って蜂を駆除しようと考える場合でも安全確認と現場判断が欠かせません。巣が低い位置にあっても近くに出入り口や通路や窓がある時は蜂が人へ向かいやすくなります。反対に蜂が単独で飛んでいるだけに見えても近くに巣があることがあります。以下のような注意点を理解しておくことが大切です。
●殺虫剤の使用方法をよく読み指示に従って使用して下さい。対象となる蜂の種類や使用できる場所や噴射時間の目安が製品ごとに異なるため思い込みで使うと危険です。室内で使う場合は換気不足で気分が悪くなることもあるため周囲の人やペットにも配慮が必要です。説明書を読む段階で難しいと感じる時は無理に進めない判断も重要です。
●殺虫剤を噴霧する前に蜂の巣の位置や蜂の飛来ルートを確認し周囲の人々に注意を喚起してから作業を開始して下さい。見分け方の目安として同じ方向へ何匹も出入りするか特定の隙間を出入りしているかを確認すると巣の位置を推測しやすくなります。玄関付近やベランダや室外機の裏では家族が近づきやすいため初期対応として人を近づけないことが役立ちます。
●蜂の巣に向かって噴霧する場合は十分な距離を取り風の向きにも注意して下さい。風下に回る考え方だけで安全とは言い切れず突風や壁の反射で薬剤が自分へ戻ることがあります。高所の巣や足場が不安定な場所では距離を取ろうとして姿勢が崩れ転落する危険もあります。届きにくい場所にある時は自力対応を続けない方が安全です。
●蜂の巣に噴霧する前に周囲にいる蜜蜂や他の有用な昆虫へ影響が出ないよう注意して下さい。庭木の花や家庭菜園の近くでは目的以外の昆虫にも薬剤がかかることがあります。薬剤が広がりやすい場所では思った以上に影響範囲が広がることがあるため周辺環境を見て判断することが大切です。
●蜂の巣に殺虫剤を噴霧した後に巣を取り除く場合は死んだように見える蜂にも注意して作業して下さい。反応が残っている個体や物陰に落ちた個体に触れて刺されることがあります。巣の表面だけ静かになっても内部に蜂が残る場合もあり戻り蜂が周囲を飛ぶこともあります。処理後すぐに安全と考えないことが重要です。
●蜂の巣が高所にある場合は自分で取り除くことは危険であるため専門業者に依頼することをおすすめします。二階の軒先や屋根際や樹木の高い位置では蜂対策と転落対策を同時に行う必要があり一般的な装備では不十分です。壁の中や屋根裏から羽音がする場合も巣本体が見えないため害虫駆除業者へ相談する目安になります。
以上のような注意点を守りながら殺虫剤を使用することで蜂の巣対策を考えることはできます。ただし効果だけで判断すると危険を見落としやすく巣が大きい場合や人の出入りが多い場所にある場合や自信がない場合は専門の業者へ相談する方が安全です。特にスズメバチのように攻撃性が高い種類が疑われる時や複数の蜂が絶えず飛ぶ時や一度刺されたことがある人がいる家庭では無理をしないことが大切です。
蜂用殺虫剤の効き目と効果について
蜂用の殺虫剤は蜂を駆除するために開発された成分を含む製品で一般的には接触した蜂の神経系へ作用し動きを止めることを狙っています。ただし効き目は製品だけで決まるものではなく蜂の種類や巣の大きさや噴射できる距離や風の影響で変わります。小さな初期の巣と活動が盛んな大きな巣では難しさが異なり同じ製品でも結果が変わるため過信は禁物です。
・殺虫効果:
蜂用殺虫剤は蜂の体に付着した時や成分を吸い込んだ時に動きを鈍らせ死滅へ向かわせる作用があります。効果が早く出る製品は蜂の反撃前に距離を取りやすい面がありますが即座に安全になるとは限りません。巣の周りで飛んでいた個体が一時的に散って戻ることもあるため目の前の数匹だけで判断しないことが大切です。
・長時間効果:
蜂用殺虫剤は一度散布すると巣周辺や入り口付近に成分が残り後から戻ってきた蜂にも作用することがあります。この性質は再集合を抑える助けになりますが同時に人やペットが触れる場所では注意が必要です。ベランダの手すりや通路脇の壁面など生活動線に近い場所では残った成分への配慮も欠かせません。
・残留効果:
蜂用殺虫剤は散布後もしばらく残留し新たに近づく蜂へ影響することがあります。そのため再発防止に役立つ面がありますが巣そのものが残っていると戻り蜂や別個体が周囲を飛ぶ原因になることもあります。効き目があることと完全に安全になることは同じではないため巣の除去や周辺確認まで含めて考える必要があります。
ただし蜂用殺虫剤を使用する際には以下の点に留意する必要があります。
・安全性:
殺虫剤には化学物質が含まれているため使用方法や注意事項を守って安全に使用する必要があります。ラベルや取扱説明書の内容を確認し屋内や狭い場所では吸い込みや皮膚付着にも注意して下さい。自分の体調に不安がある時や保護具が十分でない時は使用を見合わせる判断も必要です。
・環境への影響:
蜂用殺虫剤は蜂以外の生物にも影響を与える可能性があります。庭木の花に集まる昆虫や近くのペットや水槽や菜園へ飛散しないよう注意が必要です。雨どいや排水口の近くでは流出の可能性も考え周囲の環境へ悪影響を及ぼさないよう配慮することが重要です。
・効果的な使用:
蜂の巣に直接散布するだけでなく蜂の行動や巣の入り口や周辺環境を理解して判断することが重要です。例えば壁の隙間へ出入りしている場合は見えている場所だけに噴射しても本体へ十分届かないことがあります。効きにくいと感じて近づき過ぎると危険が高まるため少しでも不安がある時は害虫駆除業者へ相談するのが現実的です。
蜂用殺虫剤は蜂への対策の一つですが安全に扱える場面は限られます。巣が大きくなっている場合や高所にある場合や壁の中や屋根裏にある場合や周囲に子どもや高齢者やペットがいる場合は安全面と効果の面から蜂駆除業者に依頼する考え方が向いています。初期対応としては近づかないこと振動を与えないこと洗濯物の出し入れや庭作業を一時的に止めることが役立ちます。蜂の種類が分からない時や市販品で対処できるか迷う時も早めに相談する方が被害を広げにくくなります。